ダイエット食品などに含まれる甘味料(エリスリトール、キシリトール、ステビア等)の摂取で即時型アレルギー
国立病院機構相模原病院・臨床研究センターアレルギー性疾患研究部長の海老澤元宏先生が、甘味料の摂取による即時型アレルギーについての全国調査を実施して5月11日から開催された第25回日本アレルギー学会春季臨床大会で報告した内容について、報道されています。
甘味料でアレルギー症状報告(NHK)http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130510/k10014473591000.html
報道されている内容から報告内容をまとめると次のようなものです。
調査回答:医師877人
うち、21人が「エリスリトール(甘味料)などの摂取による即時型アレルギーの健康被害の確定あるいは疑いの症例がある」と回答
甘味料別の内訳は、エリスリトール15人、キシリトール10人、ステビア2人、サッカリン、ガラクトオリゴ糖、ソルビトール、アセスルファムKなどが 各1人。
症例の詳細を確認できた患者は14人。
症状:皮膚症状のみ5人、2臓器以上(皮膚、呼吸器、粘膜、消化器など)の症状8人、消化器症状のみが1人。
発症の原因物質:食品が11人、歯磨き剤、薬剤、食品、歯磨き剤 各1人。
症状出現回数:2~5回が8人と最多。10回以上が3人。
確定診断方法:病歴のみ7人、食物負荷試験2人、食物負荷試験と皮膚プリックテスト2人。(エリスリトールはプリックテストの感度が不十分であることが知られているとのこと。)
食品添加物としての甘味料は「物質名」として加工食品に表示する義務が課せられており、原材料として含まれている場合でも表記されている製品がほとんどとのことだが、含まれている量などにより「その他」として記載されていることもあるとのこと。
報道では、表示がされていないケースがあることについて、問題視されており、消費者庁にも報告済みとのことです。
調査や研究が進み、早い段階での対策が取られることを望みます。