掃除用品に含まれる薬剤がぜんそくのリスクを高めることも。
次の記事の中に掃除用品に含まれる薬剤がぜんそくのリスクを高めることがあることが紹介されていました。
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『掃除するとき薬剤を使用する
アメリカで実施された研究によると、家庭内で多くの家事を引き受けている人はストレスから血圧が高まる傾向がみられたとのこと。
また、掃除用品に入っている薬品は、ぜんそくのリスクを高めることも指摘されています。ぜんそくのリスクは、掃除頻度や薬剤を使用する頻度が増えるにつれて高まっていくそうです。家事をする際には、使用する薬剤も意識したほうがいいですね。』
実際に掃除用品に含まれる薬品と喘息の関係を調べてみると、厚生労働省のサイトに事例が紹介されていました。
厚生労働省:平成18年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告について
住宅用・家具用洗浄剤、洗濯用・台所用洗剤に関しては次の記述があります。
『喘息等の呼吸器疾患のある患者において、塩素系薬剤、酸性薬剤の使用時にそのミストやガスの吸入がきっかけとなって原疾患の症状を発症したと思われる事 例もあり、このような疾患のある方は使用しないことが望ましいが、やむを得ず使用する場合には、体調が良い場合であっても、自らの基礎疾患を念頭におい て、吸入を防ぐために、使用量や換気、保護具等に万全を期す必要がある。』
漂白剤に関しても、次の記述があります。
『スプレー製剤に一部共通するところがあるが、前項の住宅用・家具用洗浄剤と同様に、喘息等の呼吸器疾患のある患者において、塩素系薬剤、酸性薬剤の使用時にそのミストやガスの吸入がきっかけとなって原疾患の症状を発生したと思われる事例があった(事例2)。
◎事例2【原因製品:漂白剤(塩素系)/塩酸】
患者 61歳 男性
状況 喘息の既往のある成人が浴室の掃除をした際、塩素系漂白剤と塩酸を混ぜ、発生したガスを吸入したため受診した。塩酸は仕事場で使っているものを持ち帰っていた模様。
症状 咳込み,息苦しさ,喘鳴,喘息様発作
処置・転帰 酸素投与,輸液,気管支拡張薬投与。入院(2日)』
ぜん息の場合にハウスダストやカビの対策が必要ですが、薬剤の使用方法には十分に注意したいです。