アレルギーに関係する最新のニュースや話題【自動更新】
Twitterのリストを利用して、アレルギー関係のニュースや話題の最新ツイートをまとめてご覧いただけるようにしました。
https://twitter.com/allergy_j/lists/allergy-informationのツイート
アトピー性皮膚炎の子どもは汗をかきにくく、冬でも熱中症に注意が必要。無理は禁物。体質改善にはゆっくり入浴を。
マイナビニュースにアトピー性皮膚炎で汗をかきにくいお子さんの改善策についてのQ&A記事が掲載されていました。改善策については、私立医科大学准教授の小児科専門医に伺った話として紹介されています。
冬でも熱中症が心配! 汗をかきにくいアトピーの子どもへの改善策 | マイナビニュース
〇9歳のお子さん。アトピー性皮膚炎でうまく汗をかけずに熱がこもり、一年中、熱中症の危険と隣り合わせ。
〇日常生活では無理をさせず、汗をかく練習をしていくこと。
〇クラクラするなどの症状が現れた場合には、決して無理をさせず、風通しのよい日陰で休ませ、水分と電解質を補給。
〇家庭では汗をかくことの大切さを認識させ、自然に汗をかけるようになるための練習を。
〇『アトピーの子どもが汗をかきにくい原因は、以前は、汗を分泌するエクリン腺が障害を受けて引き起こされると考えられてきましたが、最近の研究の結果、発汗をコントロールする自律神経の異常である可能性が非常に高いことがわかってきました。
したがって、普段から気軽にできる方法で少しずつ汗をかける体にしていくことを心がけ、汗腺の機能をより発揮しやすくしてあげることが改善策につながると考えられます』(60代男性/都内私立医科大学准教授・小児科医)
〇熱こもりによる“うつ熱”(熱中症)には十分に注意。
〇放熱機能の不全と水分・電解質の不足が重なった場合には冬場でも熱中症による死亡事故は起きている。
〇密閉された体育館での長時間にわたる学芸会練習なども十分注意。クラクラしたらすぐ先生に申し出て休ませてもらうよう、子どもと話し合っておく。
〇おすすめは入浴。ゆっくりと汗をかくまで湯船に。毎日続けているうちに、少しずつ自然に汗をかけるようになってくる。
確かに私の娘も汗をかきにくく、体温調節がうまくできずに貧血のような症状になることがあります。無理をしない範囲で、気長に改善していきたいと思います。
子どものアレルギーの原因と予防策についての2つの記事
先日、食物アレルギーに予防策はないという記事を紹介しましたが、マイナビに子どものアレルギー予防についての記事が2つ掲載されていました。
いずれも、山梨大学医学部、免疫学教授の中尾篤人先生のコメント記事になっています。記事から学べるポイントをいくつか挙げてみます。
我が子をアレルギーにさせないためには?「原因・対策・対処法」を専門家に聞いた | マイナビニュース
〇アレルゲンは、食品をはじめ、花粉やダニ・ホコリなど様々。
〇症状も、くしゃみや咳、皮膚のかぶれ、じんましんから、重大なアナフィラキシーショックまで原因物質や体質によって異なる。
〇最近は果物を食べて口の中や周りだけ症状がでる「口腔アレルギー」が増加してきている。
〇すぐに診断することは難しく、繰り返したり、2週間以上続く場合にアレルギーの可能性。
〇子どもの場合は、親が発生した日時や様子、その日の食事や行動を都度メモにとっておくといい。
〇最近ではアレルギーを発症する年齢が下がってきており、赤ちゃんまでも、アレルギー発症件数が増加。
〇親子間でアレルギーが遺伝するのかについては、はっきりと分かっていない。
〇母乳の中には、TGF-βと呼ばれる、過剰な免疫反応を抑える大切な成分があり、母乳の中にこの成分が多いほど、飲んでいる赤ちゃんのアレルギー発症率が低い。
〇母乳中のアレルギーを抑える成分を増やすには、お母さんが複数の乳酸菌を摂取することが効果的と考えられる。
〇母乳研究を60年続けているビーンスターク・スノーからは、母乳を飲む赤ちゃんのアレルギーリスクを軽減する「3つの乳酸菌」という商品も登場。
〇日本人の母乳と、乳発展途上国で豊かな自然の中暮らしている人の母乳を比べると、その成分には大きな違いがある。日本人の母乳には、化学物質に反応して増えるというアレルギー因子が高い数値で含まれていた。
〇しかし、「あまり神経質になりすぎないように」と中尾教授。
〇今はアレルギーになる子がほとんどになってきました。その大きな原因は、お母さんがファストフードばかり食べていた事や、オーガニックではない化粧品を使っていたことではなく、遺伝の可能性もほとんど無いと言われている。
〇一番は環境の問題。個人レベルで解決できる問題ではなくなってきています。
〇子どものアレルギーは、半分ほどの割合で大人になると治る。
〇あまり神経質になりすぎるとそれも身体には良くない。様々な雑菌にもふれながら身体を強くし、免疫を鍛えていったらよい。
といった内容に続いて、次の記事が掲載されています。
雑菌には触れた方がいい! 専門家が教える、知らずに免疫を下げる“悪習慣” | マイナビニュース
〇実は日本は世界でも突出したアレルギー大国
〇日本の20代大学生の血液を調べたら、その9割がアレルギー予備軍であったという研究結果も。
〇その原因は、抗生物質などの普及による免疫力の低下、そして“清潔すぎる”環境なのではないか。
〇子どもは雑菌に触れさせた方がいい!
〇免疫機能が弱っているからアレルギーが増加。免疫細胞は日常生活の中でふれる雑菌が少ないと、うまく活性化しない。
〇除菌スプレーは使わない方が良い。化学製品である除菌グッズに頼るよりは、こまめな手洗い、そして、免疫をあげ、体力をつける事を重視した方が良い。
〇免疫機能を弱らせているもうひとつの原因が、抗生物質。子どもの時に抗生物質を多用するとアレルギーになりやすいということも分かってきている。
〇風邪も免疫機能を鍛えるチャンス。
〇保育園に行っている子の方がアレルギー発症率が低いのではないかという研究が進んでいる。
〇幼い頃から集団生活をする保育園には雑菌が多くいて、その分子ども達は鍛えられているのでは、という考え。
〇アレルギーにとって一番の問題は“環境”
〇タバコの煙やPM2.5、化粧品、食品添加物など、様々な化学物質がアレルギーを引き起こす一番の要因となっていることは明らか。
〇発症してしまったアレルギーを治すことは難しく、今も様々な研究が行われている。
〇なるべく化学物質をさける生活をしたからといってすぐにアレルギーが治るということはないが、長い目でみても、オーガニックなどな化学物質を避けるよう心がけるのはよい事。
既にアレルギーを発症している場合と、まだ発症しておらず予防をする場合とで、読み分ける必要はあると思いますが、示唆に富む記事でした。
ダイソンがバクテリアを99.9%除菌する新型加湿器を発表。米国の喘息およびアレルギー基金公認「asthma & allergy friendly」規格を取得。
〇ダイソンが、加湿器の新製品「Dyson Hygienic Mist(ダイソン ハイジェニック ミスト) AM10」を発表。
〇スポンジやフィルターを使用せず、本体内で、水にUV-Cライトに直接当てることで、99.9%のバクテリアを除菌する「ウルトラバイオレットクレンズテクノロジー」を搭載。
〇これにより、衛生的に加湿された空気を、均一に部屋に送り出すことができる。
〇インテリジェントサーモスタット機能を搭載し環境に応じた温度湿度管理を行う
〇タンク内の水を効率的に使用することで、最大18時間の連続運転が可能。
〇スリープタイマーも搭載。
〇英国の騒音防止団体から「Quiet Mark」認定を受けた静音設計。
〇米国の喘息およびアレルギー基金公認の「asthma & allergy friendly」規格(ASP:18-01/101)にも準拠。
〇加湿器としてだけでなく、扇風機やサーキュレーターとしても使用可能。
〇直販価格は63,504円。
価格.com - ダイソン、バクテリアを99.9%除菌する加湿器「Dyson Hygienic Mist」
ダイソン:加湿器市場に新規参入 開発者「99.9%バクテリア除菌」 - 毎日新聞
加湿器としては値は張りますが、ダイソンらしい優れものの予感です。
発売はまだですが、オンラインストアにはすでに掲載されています。
ブリティッシュ・エアウェイズでナッツアレルギーの子どもの件でトラブルになり利用できず。英国にて。
アメーバニュースの記事から。
ナッツ・アレルギーの子供を連れて飛行機に乗るときは気を付けて! - Ameba News [アメーバニュース]
〇イギリスでブリティッシュ・エアウェイズを利用しようとした親子が、子供のナッツ・アレルギーの件でもめて飛行機から降ろされました。
〇ナッツアレルギーのある6歳の女の子の親子がロンドンからキプロス島へ休暇のために向かう際、利用した飛行機でナッツを提供しないよう客室乗務員に頼んだが拒否され、ナッツのない環境は保証できないと言われた末、飛行機を降りることに。
〇ブリティッシュ・エアウェイズではピーナッツには規定があるが、カシューナッツには規定がないため。
〇ナッツ・アレルギーのある人には深刻な問題であり、受け入れられることが多い。
〇ライアン・エアーのフライトでは、ナッツアレルギーの4歳の女の子が、ショック症状で呼吸停止に陥る事故も発生。乗客がナッツ禁止の機内放送を無視し、ナッツの袋を開封したことが原因。この乗客は2年間の同航空会社の利用禁止に。
日本でも同じような対策が行われているのかはわかりませんが、どうなのでしょうか。
食物アレルギーの予防方法はない。発症後の基本治療は食物の制限だが、過剰な制限にならないように。
朝日新聞の記事から。食物アレルギーに関して全般的な情報が提供されていて参考になります。
食物アレルギー、治療に配慮を - けんこう処方箋 - アピタル(医療・健康)
札幌市小児科医会会長の渡辺徹 先生が書かれた記事。
〇食物アレルギーの基本治療は原因となる食べものの制限。
〇正しい診断に基づき、必要最小限の制限を最短期間で行うのが原則。
〇制限期間中は子どもの成長・発育に悪影響を与えないよう、適切な代替食を与える配慮が必要
〇現状では必要のない食物制限がなされている場合も多い。
〇特に、アレルギーの血液検査で陽性反応が出たことを理由にその食物制限が指導されたり、いままで食べて異常がなかった食物まで制限されたりする例がある。
〇食物アレルギーは食べて異常が生じるかどうかが最も重要な診断基準であり、血液検査のデータは診断の補助的なもの。
〇近年、重い食物アレルギーの治療法として「経口免疫療法」が注目されている。
〇「経口免疫療法」は、短期間入院して、医師の処方のもとで原因食物を段階的に増やして食べられるようにする方法。食物アレルギーは6歳までに自然に治ることが多く、治療は6歳以上の小児が対象。
〇入院せずに家庭で原因食物をごく少量ずつ長期間かけて食べる治療法も多くの施設で行われている。
〇離乳食の時期には、初めて食べたもので口の周りが少し赤くなることがよくあるが、このような場合、その食物を全く与えないのではなく、軽い皮膚症状のみであれば、少量ずつ与え続けることで、症状が消える場合が多い。かかりつけの小児科医に相談を。
〇食べた後で、口の中がかゆい、痛いなどの症状があれば、すぐに食べ物を口から出して口をすすぎ、皮膚症状が出たら抗ヒスタミン薬を。
〇皮膚だけでなく、嘔吐・腹痛の消化器症状、せき・呼吸困難などの呼吸器症状が出た場合は、アナフィラキシーを発症したと考え、注射薬「エピペン」を使う必要がある。
〇食物アレルギーを予防する方法はない。妊娠時期や母乳を与えている間、母親が特定の食物を制限しても予防はできない。離乳食の開始を遅らせても効果は薄く、通常の生後5~6カ月から離乳食を始めるのがおすすめ。
〇皮膚から吸収された食物が食物アレルギーの原因となることも。乳児期からの湿疹などは適切な治療を受け、皮膚をきれいに保つことが大切。
沖縄県の団体が食物アレルギーを持つ修学旅行生が安心して沖縄県に来られるよう、アレルギー対応食材を開発。
沖縄県で食物アレルギーを持つ修学旅行生にも沖縄観光を楽しんでもらえるよう、アレルギー対応の業務用食材を開発したとのニュース記事がありました。
修学旅行に安心を アレルギー対応食材、商品化へ - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
開発したのは、観光関連の沖縄県の内外17社・団体でつくる「沖縄サポートデスク準備委員会」。早ければ2014年度内に商品化し、宿泊施設や飲食店へ販売していくとのこと。
アレルギーに対応した業務用食材は牛乳や小麦、卵など10品目を除去した肉加工製品や煮物など。
沖縄ハム総合食品(読谷村)、ジェイシーシー(糸満市)、あいあいケータリング(宜野湾市)の3社を中心に製造。今後製造会社を拡大していくといいます。
同じような取り組みは以前紹介しました京都府でも行われています。
京都府・京都市が修学旅行で訪れる学校・宿泊施設の食物アレルギー対応を積極的に支援。京都府、食物アレルギーの子 京都おこしやすプロジェクト会議に期待します。 - あれとぴ*アレルギーの話題
他の地域にも広がっていくことを引き続き期待したいと思います。