山陽新聞が「食物アレルギーとともに 学校給食」の連載記事。食物アレルギーの娘を持つ親として読んでおきたい記事です。
先日も紹介しましたが、学校給食でもアレルギー対応をしてくれるケースが増えてきていますが、山陽新聞の岡山医療ガイドのサイトで、食物アレルギーに対する学校給食の対応について、連載記事があり、食物アレルギーの娘を持つ親として参考になりましたので、ご紹介します。
食物アレルギーとともに 学校給食(1)面談 - 岡山医療ガイド
栄養教諭が食物アレルギーを持つ子どもの保護者と個別面談をしていることの紹介。記事にあった栄養共有の方の「だからこそ保護者との信頼関係が大切だと思う。面談は関係をつくる絶好の場」という言葉に共感します。
子どもの安全に関することなので、どうしても信頼関係がないとお互い疑心暗鬼になってしまいます。信頼関係を築くには手間と時間がかかりますが、コミュニケーションを大切にしたいものです。
食物アレルギーとともに 学校給食(2)調理の現場 - 岡山医療ガイド
混入を防ぐため、除去食を室外に出すまでは、アレルギーの原因食材は絶対に調理場に入れず、搬出した除去食は再度名前を点検し、学校のコンテナの名札と照らし合わせ、順番に収めていっているそうです。
「代替食まで対応できることが理想だが、食材コストや調理の手間を考えると現状では困難。除去対応で安全を確保したい」という赤磐市教委学校教育課長さんのコメントはできる範囲のことに誠実に取り組んでいることが伝わってきます。
記事の最後の方に書かれている調理員の方の優しい心づかいには本当に感動しました。『「除去食の容器にはね、心持ち多めに入れるようにするの。だってお代わりできないんだから、足りなかったらかわいそうでしょ」。育ち盛りの子どもたちへの、ちょっとした気遣いだ。
除去食を食べる子に直接会うことはないが、容器の名前を見て、1人1人に思いを巡らせる。「子どもだけじゃなくお母さんだって、夕食もおやつも大変だろうなって」』
食物アレルギーとともに 学校給食(3)教師は - 岡山医療ガイド
先生も生徒も協力して食物アレルギーに対応している姿が紹介されています。
学校を上げての対応をしてくれるというのは本当に幸せな、ありがたいことです。
食物アレルギーとともに 学校給食(4) インタビュー - 岡山医療ガイド
学校における食物アレルギーの対応についてのインタビュー記事。
インタビューを受けているのは、広島市でアレルギーの子どもや保護者への支援活動に取り組むNPO法人「ヘルスケアプロジェクト」の鉄穴森(かなもり)陽子代表(管理栄養士)と、国立病院機構南岡山医療センター(岡山県早島町)の水内秀次小児科長(日本アレルギー学会専門医)。
鉄穴森さんの『私は、当事者である子どもが、なるべく早く自分の体や食物アレルギーについて理解して、食べていいかどうかを判断できるようになった方がいいと思う。そうすれば、もし周りの人の見落としがあっても、最後は自分で自分の命を守ることができる。いずれ大人になれば、自分で判断しなくてはならないのだから、小学生になったら家庭でも考えてほしい。』という言葉、水内先生の『学校や給食センターで、家庭とまったく同じ対応を行うことは難しい。例えばアレルゲンを除去するだけでなく、食べられる食材に置き換える「代替食」の調理をしようと思っても、施設の規模や整備状況、配置される人員数などによってはかえって危険を招く場合もある。』という言葉は、親として心に刻んでおきたい言葉でした。
NPO法人ヘルスケアプロジェクトが運営するウェブサイトは次のとおりです。とてもわかりやすいサイトでしたので、食物アレルギーのお子さんがいる方にはおすすめです。
食物アレルギーレシピ集・・・管理栄養士考案・・・マイベイクフラワーなど食物アレルギー対応食材も|チームアレルギー.com