カバノキ科花粉症の方への豆乳等による食物アレルギーに関する日本豆乳協会の対応。効果は?
先日紹介しました「カバノキ科(シラカンバ、ハンノキ等)花粉症(アレルギー)の方は豆乳等にも注意。豆乳で食物アレルギーの症状発生の報告。 - あれとぴ*アレルギーの話題」の続きです。
国民生活センターのHPに日本豆乳協会の回答が掲載されました。
商品への注意喚起表示と協会HPでの注意喚起が対策内容となっています。
注意喚起表示(例であり、実際は各社の判断になるようです)は、「大豆アレルギーの方はお控えください。他の大豆食品でアレルギー症状が出ない方でも、ごくまれにアレルギー発症例がありますので、少量からの試飲をおすすめします。」というもの
国民生活センターから公表されたカバノキ科花粉症を条件とした豆乳等で発症する交差反応については、詳細な統計データや明確な因果関係が示されていないこともあり、カバノキ科花粉症の明記は各社判断にしています。
実際にこの表示を見て意味が分かる人は限られると思いますので、結局のところは、カバノキ科花粉症の人への注意喚起を進めていくことが必要です。(ちなみに、日本豆乳協会のHPに今回の回答は掲載されていないようです。)
以下、国民生活センターのHPに掲載されている日本豆乳協会の回答の引用です。
日本豆乳協会として以下の対応を行う。
1.商品への注意喚起表示
2.協会HPへの注意喚起ならびに情報の掲載
商品への注意喚起表示について
推奨表示例(商品に下記に類する表示を行う)
「大豆アレルギーの方はお控えください。他の大豆食品でアレルギー症状が出ない方でも、ごくまれにアレルギー発症例がありますので、少量からの試飲をおすすめします。」
〈上記表示例内容の補足〉
上記の注意喚起は2つの意味を持つ。「大豆アレルギーの方はお控えください」では、大豆たんぱく質を吸収することにより発症する「クラス1」タイプの従来型大豆アレルギーに対する注意喚起。以降の「他の大豆食品で~」は、今回のカバノキ科花粉症との交差反応を含めた「クラス2」タイプの食物アレルギーに対しての注意喚起。
国民生活センターから公表されたカバノキ科花粉症を条件とした豆乳等で発症する交差反応については、詳細な統計データや明確な因果関係が示されていない。アレルギー発症は環境や体調などにも左右されることがあり明確な条件を記載できないことから表示内容としては「カバノキ科花粉症」に限定せず、広い範囲での表示例とした。またアレルギーは飲用経験の多少に関わらず突然発症することもあるため、「初めて飲用される場合」等の限定的な表現も表示例では含めていない。なお、「カバノキ科花粉症」、「初めて飲用される場合」等の追加表示、情報提供は各社判断によるものとする。
協会加盟各社が注意喚起を表示する商品の範囲
一般消費者向けの豆乳類(豆乳、調整豆乳、豆乳飲料)とする。
注) 業務用、加工用の豆乳類、豆乳を含む二次加工品については、各社判断によるものとする。
表示までの猶予期間
2013年12月19日より1年以内を目処に表示する。
“豆乳等によるアレルギーについて−花粉症(カバノキ科花粉症)の方はご注意を−(発表情報)_国民生活センター” http://t.co/yQUyGeSo7t #食物アレルギー
他2コメント http://t.co/qlq7J4sxjd
— あれとぴ*アレルギー情報館 (@allergy_j) 2014, 1月 18