エピペンの使用についての学校の先生向けの講習会や出張講習会の動きが広がっています。
食物アレルギーによるアナフィラキシーが起きてしまった場合に有効なエピペン。
悲しいことですが、調布市の学校で小学生が食物アレルギーによるアナフィラキシーでなくなってしまう事件が起きてから、各地でエピペンの注射についての学校関係者向けの講習会などが盛んに開かれるようになりました。
今日ニュースをチェックしていて、2つのニュースが出ていましたので、簡単に紹介します。
「トイレに行きたい、気持ちが悪い、おなかが痛いなどは重要なサイン。エピペンは打っていいではなく、打たなければならないという考えを持ってほしい」 / “注射薬の使い方学ぶ 食物アレルギーで教諭…” http://t.co/4oej8OKJsw #子どものアレルギー #食物アレルギー
— あれとぴ*アレルギー情報館 (@allergy_j) 2014, 1月 30
富士河口湖町教委などが小中学校の校長先生などを対象に開いた食物アレルギーについての対応研修会の記事です。
公立の小中学校、保育所から校長、教頭、養護教諭といった先生が参加。
講師は山梨大医学部付属病院小児科の 杉山剛助教。杉山先生のコメントが次の通り紹介されています。
杉山助教は 「トイレに行きたい、気持ちが悪い、おなかが痛いなどは重要なサイン。エピペンは打っていいではなく、打たなければならないという考えを持ってほしい」と 説明。「エピペンを本人から拒まれたらどうするのか」という質問に対しては「事前に保護者と話し合いをしておくべきだ」と話した。
次の記事は、医療・教育関係者から成る研究会が、小学校や保育園に出張講習会をはじめたというものです。
諏訪地方の医療・教育関係者でつくる「諏訪小児食物アレルギー研究会」が、小中学校や保育園に出向いてエピペンの使用法を説明する講習会を始めた。 / “長野日報 (Nagano Nippo Web…” http://t.co/XQrZVWcMoK #食物アレルギー #子どものアレルギー
— あれとぴ*アレルギー情報館 (@allergy_j) 2014, 1月 30
諏訪地方の医療・教育関係者でつくる「諏訪小児食物アレル ギー研究会」(2010年に小児科医を中心に発足)が、小中学校や保育園に出向いてエピペンの使用法を説明する講習会を開始。
同会は、食物アレルギーを持つ子どもが安心、安全に暮らせる地域の在り方を啓発しているそうです。
残念ながら、まだ開催の実績はまだないそうですが、 諏訪地方の小中学校と保育園、幼稚園を対象にエピペンを処方した医師が多忙で対象となる子どもが通う学校や保育 園に出向いて説明できない場合に限り、研究会世話人の医師を無料で派遣するとのことです。
※問い合わせ先 研究会事務局の眞田医院(電話0266・73・0731)
ちなみに、諏訪地方での食物アレルギーをもつ子どもの状況は次のとおりだそうです。
○昨年6月現在で、諏訪地方でエピペ ンを所有する児童生徒の割合は0.14%(約20人)
○アナフィラキシーショック経験者や可能性がある児童生徒の割合は0.81%(約140人)
○診断書 に基づき給食の献立を変更する「対応食」の割合は小学校3.2%、中学校3.4%。3年前より小学校0.9ポイント、中学校1.9ポイント上昇。