筑波大学の渋谷彰教授らが腸内の真菌(カビ、カンジダ)がぜんそくを悪化させる仕組みをマウスで解明したことが話題に。
筑波大学の渋谷彰教授らの研究グループが、腸内の真菌がぜん息を悪化させる仕組みをマウスを使った実験で解明したことを発表したことを受けて、報道が続いています。
発表資料はこちら↓
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20140116/
腸内細菌のバランスの乱れがアトピー、喘息、糖尿病などの全身疾患の発症に影響を及ぼすことが大きな注目を浴びているが、そのメカニズムは解明されていなかった。
抗生物質の服用によって生じた腸内細菌のバランスの乱れが喘息を悪化させるメカニズムを世界で初めて解明。
抗菌剤でマウスの喘息を軽快させることに成功。新しい発想のアレルギーの治療へ。
マウスの実験段階のため、ヒトでも同じ仕組みかどうかは今後の研究にかかっているようですが、報道によると、ぜんそく以外にも、花粉症やアトピー性皮膚炎も、腸内の細菌バランスが崩れカビ類が増殖したことが原因になるケースもあると推定されるとのことです。
今後研究が進めば、新たな治療法の確立にもつながるとのことですので、期待したいと思います。
それまでは、アレルギーへの影響は未解明でも、腸内細菌を整えることは健康面でも好ましいことなので、アレルギーを持つ身としては、意識していきたいと思います。
◆参考記事
腸内の悪玉菌、ぜんそくを悪化 筑波大、マウスで解明
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20140116082927244
腸でカビ増殖、ぜんそく悪化=マウス実験で新メカニズム—筑波大
http://jp.wsj.com/article/JJ12137163767801544313917770527363702379096.html
筑波大、腸内のカビでぜんそくが悪化する機構解明
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140116eaag.html