化学物質過敏症をテーマにした漫画「かびんのつま」
こちらの記事で、化学物質過敏症をテーマにした漫画「かびんのつま」が紹介されていました。
『実際に奥様が化学物質過敏症になってしまった漫画家・あきやまひでき氏による、化学物質過敏症を題材にした日本で初めての本格エッセイ漫画』ということで、朝日新聞などでも紹介されていました。
妻の闘病支える実録漫画 かびんのつま(あきやまひでき):朝日新聞デジタル
連載まんがということで、ある程度の脚色はあるのかと思いますが、アマゾンのコメントを見ても、実際に化学物質過敏症の方にも読まれているようです。
◆作品紹介の公式サイト
小学館コミック -ビッグスリーネット-[ビッグコミックスペリオール:かびんのつま]
◆第1話を次のリンク先で読むことができます。
◆作者のあきやまひできさんと奥様のTwitterやブログ
(参考)化学物質過敏症に関係する参考サイト
化学物質過敏症とは
NPO法人化学物質過敏症支援センターによる解説。
化学物質過敏症について/千葉県
千葉県庁のウェブサイトでの紹介。
日経トレンディで「腸内細菌”が、食物アレルギーの新たな治療薬になる!?」として食物アレルギー治療の研究結果が紹介されています。
日経トレンディの連載「医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ」で食物アレルギーの治療に関する新たな研究成果が取り上げられています。
“腸内細菌”が、食物アレルギーの新たな治療薬になる!? 日経トレンディネット
記事では、次のような調査結果や研究結果、参考文献が紹介されていて勉強になりました。
◆日本の全人口の1~2%(乳児では10%)に、何らかの食物にアレルギーがある。
◆アレルギーの発生件数の多い「卵、乳、小麦、えび、かに」、症状が重くなることが多く生命にかかわることもある「そば、ピーナッツ」の計7品目は、食品衛生法で食品の表示義務がある。
◆米国でも3歳以下の子どもの6~8%、大人の3%が食物アレルギーを発症。社会問題に。
Food allergy Definition - Diseases and Conditions - Mayo Clinic
◆『米国シカゴ大学の研究チームは、私たちの腸内に住んでいる細菌が、食物アレルギーを予防するという、非常に興味深い発見を、米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)に報告』
Commensal bacteria protect against food allergen sensitization
◆『一般的な腸内細菌であるクロストリジウム菌が、ピーナッツのアレルギーから人体を保護することを発見しました。クロストリジウム菌は、食物アレルゲンが血流に入ることを防止し、アレルギーを引き起こす食物アレルゲンに感作されることを最小限にします。』
Gut bacteria that protect against food allergies identified | Science Life
記事中にも紹介されていましたが、近年の食物アレルギーの増加の原因として、除菌し過ぎた生活環境や食習慣が、従来からの自然な細菌の組成を乱すためといいます。
「除菌」グッズが売れている現在の日本の状況を考えると、アレルギーに悩む人が増え続けてしまうというになるのでしょうか。
小麦アレルギーでも食べられる米粉100%の災害備蓄用草加せんべい開発。大豆・小麦アレルギー対応おにぎり煎餅も発売中。
食物アレルギーの方にとっては、災害時の非常食の確保が大変ですが、米粉100%の災害備蓄用の草加せんべいが開発されたとの記事が埼玉新聞のウェブサイトにありました。
災害備蓄用草加せんべい開発 味にもこだわり、賞味期限は2〜5年
開発したのは草加市にある山香煎餅本舗
取り引き先が東日本大震災で被災し、せんべいを非常食として被災地に送ったことが開発のきっかけとのこと。
伝統的なしょうゆ味は味が劣化しやすいため、長期保存ができる薄塩味のせんべいになっているそうです。
県産米を100%使用、小麦アレルギーでも食べられるとのことで、大きさは直径約6・5センチ。1斗缶に20枚入りパックが12袋入っていて、5年間保存可能。
販売価格は税込みで8100円。同社ウェブサイトでも予約を受け付けています。
また、災害備蓄用の草加せんべいを開発したもう1つの小野寺米菓の方は、記事からはアレルギー対応の有無がわかりませんでした。
ウェブサイトを調べてみても、防災備蓄用の情報が見つからなかったため不明ですが、防災備蓄用ではなく、通常用の大豆・小麦アレルギーの方も食べられるおにぎり煎餅を販売しているそうです。
(参考)あれとぴで紹介した食物アレルギーの防災備蓄関係記事
自治体の備蓄食料(保存食・非常食)の成分表示の情報提供を。 - あれとぴ*アレルギーの話題
福島県学校給食会が災害時に備え、精米製粉会社、加工関連協同組合、運送会社と物資供給協定を締結。災害時のアレルギー対応食材の提供も可能に。 - あれとぴ*アレルギーの話題
自治体の備蓄食料(保存食・非常食)の成分表示の情報提供を。
地震や台風などの災害により長期間の避難が必要になった時には、自治体の避難所で保存食・非常食の提供がされます。
先日紹介しました福島県の取り組みのように、非常時でも食物アレルギー対応食を提供する動きもあります(福島県学校給食会が災害時に備え、精米製粉会社、加工関連協同組合、運送会社と物資供給協定を締結。災害時のアレルギー対応食材の提供も可能に。)が、全ての人に対応することはできません。
食物アレルギー対応の保存食やレトルト食品も販売されていますので、できるだけ事前に必要な食料を確保しておくのが一番ですが、自治体の非常食も食べられるかどうかがわかっていると、それを前提に準備ができます。
自治体によっては、ウェブサイト上で備蓄食料の成分表示を情報提供してくれているところがあります。
自治体としても備蓄する量や種類には限界があり、成分表示をすることで対応できていない方には各自が備蓄してくれることを促す意味もあります。
自治体に過度な期待をしても実際の災害時に困るのは食物アレルギーを持つ人たちですので、あらかじめ自治体が提供できる非常食の内容を知ることができるのは、お互いにとって良いことです。
私の住む自治体では情報提供されていませんでしたが、先進的な自治体を参考に、より情報提供が進んでいってほしいと思っています。
イオンが食物アレルギー配慮おせち「つばさ」(2万円)を発売。10月1日から予約開始。
イオンが2015年新作おせちのお披露目会を開催したという紹介記事の中に、食物アレルギーの方のためのおせち料理を発売するとのコメントがありました。
イオンが「2015年新作おせち お披露目会」を開催 2014/09/16(火) 18:30:32 [サーチナ]
『アレルギーのためにおせちを食べられない人も多いとして、「家族と一緒に楽しんでいただきたい」との気持ちを込めた「食物アレルギー配慮おせち『つばさ』」(2万円)も発売する。特定原材料を使用せず、通常品とは別工場で調理。出荷に際しては検査も徹底するなど、安全性には十分にこだわっているという。』
イオンのウェブサイトによると、10月1日から特設サイトで全メニューの紹介と、店舗での予約受付を行うということです。
イオンは先日紹介しました食物アレルギー対応のクリスマスケーキも発売予定で、アレルギー対応を進めています。
こういった商品の選択肢がどんどんと広がっていってほしいと思います。
アトピー性皮膚炎情報のまとめ、リンク集«随時更新»
あれとぴで紹介したアトピー性皮膚炎について参考になる情報が掲載されているサイトなどのリンク集です。良いサイトと出会いましたら随時更新していきたいと思います。
◆アトピー性皮膚炎に関する情報サイト
Home - アトピーノート:アトピー性皮膚炎に効果のある温泉が詳しく紹介されています。
あれとぴ関連記事:
毎日新聞で草津温泉での1ヶ月のアトピー性皮膚炎の温泉療法で79%の患者の症状が改善したというコメントが紹介されています。 - あれとぴ*アレルギーの話題
QLifeアトピー:アトピー性皮膚炎に関する様々な情報が提供されています。私も良く見に行っています。
◆アトピー性皮膚炎に関係する患者団体など
特定非営利活動法人日本アトピー協会
『日本アトピー協会は、アトピー性皮膚炎およびアレルギー諸疾患に対して、安心と安全、そして快適と向上を目指す人々の暖かい誠意に基づき組織された団体 で、的確な情報の提供と、相互の理解を求め活動することを目的とし、多くの方々が協会の活動に参加し、健やかな日常生活をすごすことを願い活動している NPO法人です。』
◆あれとぴで紹介したアトピー性皮膚炎に関する記事一覧
"アトピー性皮膚炎" - 記事一覧 - あれとぴ*アレルギーの話題
手前味噌ですが、私が紹介したアレルギー性皮膚炎に関係する記事の一覧です。良かったら見てみてください。
毎日新聞で草津温泉での1ヶ月のアトピー性皮膚炎の温泉療法で79%の患者の症状が改善したというコメントが紹介されています。
毎日新聞の温泉の入り方などを紹介する記事が掲載されています。
体に優しい温泉の入り方:入浴は1日3回まで 朝風呂にはリスクも - 毎日新聞
その中で、次のように、アトピー性皮膚炎に効果のある泉質のコメントとありました。
『群馬大学医学部付属病院の草津分院(02年閉鎖)で研究を重ねた倉林さんは「草津温泉で1カ月、アトピー性皮膚炎の温泉療法を続けたところ、79%の患者の症状が改善しました。酸性で、マンガンイオンとヨウ素イオンを併せ持つ湯に効果があります」と言う。』
引用部分に出てくる倉林さんというのは、埼玉医科大教授・日本温泉気候物理医学会副理事長の倉林均氏で、TVにも出演されたりしている先生のようです。
記事中にもあるように草津温泉の泉質がいいようでアトピーノートさんというサイトでも詳しく紹介されていました。(草津温泉以外にもアトピー性皮膚炎に効果のある温泉などが詳しく紹介されています。)